鍋の歴史を知ろう

冬にはどこの家庭でも土鍋を使って鍋料理が楽しまれています。一家にひとつは土鍋があるかもしれません。その土鍋はいったいいつ頃から使われるようになったのでしょうか。また、どんな風に使われはじめたのでしょうか。日本の歴史の中に土鍋が登場するのは、今から6000〜7000年もむかしの縄文時代なのです。遺跡からしばしば出土されるススだらけの鉢が土鍋の原型だといわれているのです。歴史の授業によく出てくる、いわゆる縄文式土器です。歴史の教科書にもよく出ている、デコラティブな素焼きの器です。当時の人々の暮らしはもちろん狩猟生活です。もともとは、狩りでしとめた獣の肉を焼いて食べていたのですが、地球の温暖化によって身の回りに食べられる植物が増えて、狩りでとった肉と一緒に植物を土器に入れて煮て食べるという食生活に移行していったと考えられています。実際に現代のように土鍋が食卓にのぼるようになったのは江戸時代からのようです。しょうゆなどの調味料が発達して、食を楽しむ文化が根付き始めたのがきっかけなのです。土鍋を使用した鍋料理は、当時の流行の最先端を行くものだったようです。さらに、一般的な家庭に土鍋が普及してきたのは、昭和になってからなのです。安価で割れにくい土鍋が普及したおかげで、誰もが手軽に美味しい土鍋料理を楽しむことができるようになったというわけなのです。これからも鍋料理は進化し続けていくでしょう。